UMPC(Origami)には個人的に期待している。
難しいプロジェクトだと思うが、是非ともうまくいってほしい。
実は、タブレットPCを持っている。
これを使い始めた頃、今後のコンピューティングが全く変わるんじゃないかと感じたものである。
タブレットPCを一週間以上触れたことがある人なら、ある程度賛同してもらえるんじゃないかなあ。少なくともビル・ゲイツ氏はうなずいてくれると思う。
と偉そうに語っておきながら、今ではもう使っていなかったりする。
「コンピューティング」ももちろん変わっちゃいない。
タブレットPCは素敵な端末なんだが、ただ残念なことに、値段が高くて、熱くて、重くて、電池が持たないのだ*1。
- 触ってみないとわからないのに、そんなに高くちゃ誰も買わない。
- 手書きメインなのに、熱いんじゃ持てないじゃないか。
- 持ち歩きたいのに、そんなに重くちゃカバンに入らんがな。
- いくら画期的な文房具だったとしても、1日の授業分持たなければやっぱり意味がない。
などとなってしまう。
一部の好事家向けか、業務内容がたまたまマッチしたビジネス用途に限定されてしまっている。
さて、Origami こと UMPC である。
実のところ、タブレットPCと Origami の間に技術的な差はない(もちろん進歩はしているが)。
本質的な違いは次のただ1点しかない。
http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20097999,00.htm
(Intelのマーケティングディレクター) Graffはインタビューのなかで、来年以降に登場する次の世代のUltra Mobile PCでは、MicrosoftとIntelが目標とする「ポケットサイズ、1日使用可能なバッテリ駆動時間、そして500ドルの価格」を実現できる可能性があると述べた。
タブレットPCのときは、その機能については大いに喧伝されたけど、価格とか稼働時間とかはメーカーに任せっぱなしで、こんな威勢のいい言葉なんかついぞ聞いた覚えがない。
それが、年々OSを重くすることでPCのスペックアップを図ってきた Wintel の口から「500ドル、1日」なんて飛び出しているのだ。
タブレットPCに感じた変化の可能性をつぶした「高い、熱い、重い、電池持たん」を、他の誰が言うより解決できる見込みが高いんじゃないだろうかと期待したくなるのも無理ないでしょう?
え? 熱については何も言ってない?
ポケットサイズで1日持つデバイスが熱くなるわけないでしょ〜。