IBISML / Latent Dynamics 研究会

6/14〜16 にかけて、IBISMLLatent Dynamics 研究会 に のこのこ行ってきた。


招待講演は超豪華顔ぶれ……というのは受け売り。この界隈にまだまだ詳しくないもんで(苦笑)。
機械学習」が広い分野を横断していることを象徴して、様々な分野のお話が聞けた。


一番楽しみにしていたのは実は渡辺先生の「代数幾何と学習理論への入門と新展開」。あらかじめ「代数幾何と学習理論」を読んで確信していたけどやっぱりおもしろかった。本持ってったらサインもらえないかな? とかミーハーなこと考えたり。
代数幾何と学習理論」がエンジニアにとって直接役に立つ確率はきっとたぶん almost surely で 0 だけど、趣味で読んでいこう。
そういえば、「みなさんのお父さんお母さんに特異点解消定理って知ってる? って聞いてみて。絶対知ってるから!」と言ってはったけど、確かにうちの親が広中平祐を普通に知っていて大ビックリしたことはあった。が、さすがに特異点解消定理は知らないと思う(苦笑)。それと「IBISML に参加している人の親」の大部分は広中平祐を知っている世代をそろそろ過ぎているんじゃあないかなあ(苦笑)。さては10年くらいずっと同じトークを(ry


他にも、MCMC 周りでは何かと物理っぽい話が多いなあと思っていたけど、確かに物理が出自なんだなと実感するとか、Sequence Memoizer の論文はきっと読むとか、「非ガウスなら分布の形状から因果性を導ける」的な話とか、いろいろおもしろかった。
チュートリアル的な講演が多くて、自分のようなビギナー的には満足度はとても高かったのだけど、あまりの難しさに頭がウニになるくらいのももっと聞きたかったかも。
でも家に帰ったら頭くたくたでばったり倒れるくらい十分難しかったんだけどねw。


一般講演の方は各15分(質疑込み)という短さ。
ライトニングトークをやったことのある人ならわかるだろうが、5分とか10分とかで言いたいことを過不足無く伝えるというのは実はとても難しいことで、それ用にきちんと構成を組み立てないといけない。
というわけで多くの一般講演が背景を説明しただけで時間をだいたい使い切ってしまって、肝心の本題はざっと紹介という感じになってしまっていたように思う。
残念。


Latent Dynamics 研究会はなんか説明が難しいんだけど、意図とか都合とか概念とか内部構造とか新規性とか予兆とか気配とか雰囲気とか、なんしかそういう表に現れないもの(直接観測できないもの。しかも刻々と未知のものに変わりうる)をモデル化定式化したい研究者の集まり、でいいのかな?
機械学習は少なくとも数理モデルが存在していることが前提だけど、Latent Dynamics は数理モデルの確立はこれから、という対象も含みうる(よね?)ので、さらに幅広い。
というわけで全く畑違いの話がいろいろ聞けた。局所的には IBISML よりおもしろかったかも。


あと全然個人的なことだが、IBISML の会場で持橋さんと初めてお会いして、いっぱいお話しさせてもらったのがとても嬉しかった。一般講演をいくつかブッチさせてしまって申し訳ないです……。