Firefox拡張開発は難しい?

先週の土曜日に もじら組 - 日本で最初の Mozilla コミュニティ の主催する Firefox 拡張勉強会 ( http://www.mozilla.gr.jp/news/topics/viewonetopic.php?topic=discussion&num=5 ) に参加してきた。


第1回は「 Firefox の最新動向と、デバッガを含む Firefox のハックツールあれこれ」。
MozillaWiki を時々は見ておいた方がいいなあとか、実用上怪しい奴の方がハックっぽくていいなあ(苦笑)といったあたりが、内容への素直な感想。


また、わくらわ というFirefox拡張の公開デバッグが楽しかった。
わくらわ が動かない〜」と言ってはる方がいたので、自分の環境にも入れてみたところ、確かに動かない(ステータスバーに他ユーザを示すアイコンが並ぶはずが、全く出ない)。
これはきっと他の拡張とぶつかっているんだろうと、インストール済みの拡張を一つずつ付けたりはずしたりしてみたところ、del.icio.us Complete が有効だと動かず、無効にすると動くことが判明。いそいそと作者さんに報告。
話には聞いていたが、実際にFirefox拡張が conflict するところを目の当たりに出来たのは、ある意味収穫?


勉強会も含めて強く感じたのは、Firefox 拡張開発の敷居が不必要に高くなってしまっているなあ、ということ。
もう少し敷居が下がればサンデープログラマ的開発者が増えるんじゃないかなあ。そういう人が増えると拡張の conflict も起きやすくなるわけだが、それはまた別の問題として。
とりあえず web 上にあるチュートリアル的情報をあげておこう。

(1) 拡張の作成 - Mozilla Firefox まとめサイト
http://firefox.geckodev.org/index.php?%E6%8B%A1%E5%BC%B5%E3%81%AE%E4%BD%9C%E6%88%90
(2) Building an Extension - MDC
http://developer.mozilla.org/ja/docs/Building_an_Extension

(1) は必要なことが網羅されていないし、(2) はいきなり Firefox 用語ビシバシで初心者は溺れてしまいそうだ。両方を読むのが吉かと。


次に UI を組むのに XUL が必要だが、「これがわかりやすい」と思えるリファレンスはまだ見つけられずにいる。
XULXML 的拡張性と汎用性を持っていて、いろんな可能性を秘めていると思うのだが、その一方で XML 的「わかりやすいリファレンスを書くのが難しい!」性も持ち合わせていて、これがまた Firefox 拡張開発の敷居をあげている。
実際、XML ドキュメントのリファレンスで、「おおこれはわかりやすい」と感心した事ってついぞないなあ(自戒も込めて……)。XML は根本的に全てのノードが等価なので、リファレンスも基本階層化されることなく べったりとしてしまいがちなのがやっぱり原因なのかな……