以前から「UMPC 好き好き大好き」光線を出してはばからない身としては(その1・その2)、ASUS Eee PC は劇気になる。というか日本で出してくれたら買うかも。iPhone も iPod touch も買わないけど、Eee PC なら買う。
というわけで、やたら熱心に上記リンク先のレビュー記事をふむふむと読みあさる。
「キーボードがやっぱり小さくて使いにくい」だの「セカンドPCとして使う分にはいいかも」だの、読まなくてもわかるような事は除外し、レビュー記事に書いてあったことをさっくりまとめてみるとこんな感じ。
- 外人が手に持っている写真を見ると小さく見えてしまうが、実は工人舎のコンパクトモバイルノートのシリーズとほぼ同じ大きさ
- タッチパッドのボタンは1ボタン。左側を押すと左クリック、右側で右クリック。ちょっと使いにくいらしい
- OS は Xandros Linux をベースにしたもの
- ディスクは 4GB だが、初期時の残り空き容量は 1.3 GB
- 内蔵カメラの解像度は 0.3 メガピクセル(VGA ってことか)
- SD メモリスロットを持っているが、レビューによってはメモリースティックも読めるようなことが書いてあった(製品サイトにはその旨の記述はない)
- 起動時間は21秒
Xandros Linux については詳しく知らないが、Windows ユーザが少ない抵抗感で使えることを目指したデスクトップ Linux らしい。実際、スタートボタンを有効にするハックを施した Eee PC の画面を見ると、なるほどうなずける。
すでにいろいろハックされていて、とりあえず sudo できて、apt-get できることがわかった時点で個人的には ALL OK なわけだが、件のページではさらに WindowsXP をインストールしてベンチとってたりするんで、そういう向きに興味のある人は見ると幸せになるかも。
話を元に戻して、工人舎のノートとどれくらい似ているか比べてみた。
ASUS Eee PC | 工人舎 SA1F00A | |
価格 | \45900($1=\115換算) | \79800 |
画面 | 7インチ、800x480 | 7インチ、800x480 |
OS | Linux | WindowsXP |
CPU | CeleronM 900 | AMD LX800 |
サイズ | 225x165x21〜35mm | 218x163x25.4mm |
重さ | 920g | 960g |
外部接続 | USBx3, SD, VGA, modem, 100M LAN | USBx1, CF, 3in1, VGA, modem, 100M LAN |
無線 | IEEE802.11b/g | IEEE802.11b/g, Bluetooth |
ディスク容量 | 4GB フラッシュ | 40GB HDD(SSDモデルもあり) |
その他 | 0.3メガピクセルカメラ | モニターの回転機構 |
うーんよく似ている。
スペック上での一番の違いは CF と Bluetooth か(もちろん SSD と HDD の違いを忘れているわけではないが)。価格への影響で言うと Windows と回転機構。
でもそこらへん考えても $399 はやっぱりインパクトあるなあ*1。
やっぱり「この価格帯でフルPC」というのは大きなポイントだと思う。
Eee PC が日本にもし入ってきたときにいくらになるかはもちろんわからないけど、まあ3万円〜5万円ってところか。
それってだいたい携帯電話やコンパクトデジカメ、iPod の値段なわけで、つまり「普通の人が日常的に持ち歩きうる電子ガジェットの上限の値段」だ。
一方、今のノートパソコンの値段はデジタルビデオカメラの値段、つまり「特に理由がない限り持ち歩かない電子ガジェットの値段」を超えている。高価なものはやっぱり壊れたらどうしようという心理が働きやすく、それはどうしても持ち運びの障害になる。
つまりその価格帯で PC が購入できると言うことは、「あまり PC を持ち歩かなかった人が、あまり PC を持って行かなかった場所に持って行く」可能性がより高くなる(もちろん重さやかさばり具合の問題も別途あるにきまっているが)。
え? あなたは今でもコンサートだろうが甲子園外野席だろうがノート PC 持って行くって? そういう人はお呼びじゃないので〜。
実は、もう一つ欲しいのがソニーの電子ブックリーダー PRS-505。
これまでにあった電子インクの製品ってどれも見た目もっさりでがっかりだったのだけど、これは厚さ 8mm と、ようやく手に持っていたい感をにじませる製品が出てきたなという感じ。
今、英語の多読に挑戦していて、ようやく Project Gutenberg の作品に手が出るくらいにたどりついたというタイムリーさもあって、ふつふつと欲しくなってしまっているのだが、これまた国内未発売。実物を見ないで買う踏ん切りがつかないで思いとどまっている。
また残念なことに対応フォーマットが若干物足りない。Plucker/HTML に対応していてくれればよかったんだけどなあ。
というわけで現在はどこに行くにも常に持ち歩く Linux Zaurus (PDAの皮はかぶっているが一応フルPC。さすがにスペックに不満は否めず)に FBReader を入れて、電子ブックリーダーの気分を味わっている次第である……