PRML 復習レーンが始まるよ、だって。

この前の「パターン認識機械学習(PRML)」読書会の後の懇親会で、「いや、機械学習PRML が初めてで、読み始める前はガウス分布も共役事前分布も何それおいしいの? だったよ〜」と話して驚かれたことに驚いたのだが、でも本当にその通りなのだ。
PRML 読書会初参加時のブログには、まだ右も左もわかっていないことを匂わせる初々しいことが書いてあり、妙にほほえましい(苦笑
PRML 読書会に参加し始めて結構経ったように感じていたけど、初参加は昨年の6月14日(第3回)なので、まだ10ヶ月しか経ってなかったのかー。


そんなスタートだったけど、SIG-DMSM #12 に ちょこんと座って、何を話しているのかならだいたいわかるくらいになってきた。
これはもうひとえに PRML と読書会のおかげ(大感謝)。


もちろん、ただ漫然と読書会の席を温めていただけではなく。
予習はもちろんきっちりやって行く。担当範囲があろうがなかろうが。
どうせ専門外なので疑問は山ほど出てくるけど、その場で聞いただけで、疑問が言語化してくれるほどには頭の回転が速くない。だから予習してなかったら、結局何も質問も出来ずに終わってしまう。予習していった方がツッコミが入れられて断然楽しい。
予習をちゃんとしていったら、実は復習はあまり要らない(読書会自体が復習)。時間も節約。


ん? なんか勉強超大好きーみたいな……いや、勉強嫌いです。
勉強だと思ったら続けられてない。


そんな楽しい PRML 読書会はもう下巻の後半に突入。
「さすがに今から参加するのは……」という人のために復習レーンが始まることに!

初回は 5/1。
主催の naoya_t さん含め、現読書会メンバーも ちらほら参加するみたい→ノウハウはバッチリ!
後になればなるほど参加のハードルは高くなるので、迷っているならまず参加。


と、宣伝しておいてなんですが、n_shuyo は行けません(ぉぃ
「5月の8日(PRML 読書会 #14)と9日(Tsukuba.R #7)の両方、勉強会に行って……いい?」と聞いて、キッと睨まれたのに、さらに前の週も、だなんて……(gkbr
同じ日の同じ部屋のあっちとこっちで同時にやってくれればなー。より復習「レーン」っぽくていい感じでしょ? ダメですかそうですか……

PRML の歩き始め方?

というわけで復習レーンに行けないので、応援エール代わりに、私家版「 PRML の最初の方をどう読んだらいいか」を書いてみる。
昔取った杵柄*1っぽく、要点はここだけ! 風に。


個人的には PRML 第1章は、「 1.2 確率論 」が最も最も最も最も重要だと思っている。
いや、1章に限らないか。PRML の中で最も重要。
特に p14 の確率の加法定理、乗法定理。
極論、PRML は全編にわたってこの加法定理、乗法定理を繰り返し繰り返し使っているだけである。


だから、

  • まず加法定理&乗法定理を絶対に身につける。なんなら100回書き取りしてもいいくらい。
  • ベイズの公式を「何も見ずに」乗法定理から導けるようになる。
  • 同時確率 P(X,Y) と条件付き確率 P(X|Y) の違いを人に説明できるようになる。

この3つを意識しながら 1.2 を読み、残り(1.1, 1.3〜1.6)は飛ばす。各自で一読だけしておく(言葉を目に脳に触れさせておくだけ。わからなくてもいい。ノイマンだって「エントロピーが本当は何であるか誰も知らない」って言ってるし!)。
で、2章に突入! というのが、おすすめ PRML の歩き始め方。


……あ。
やるきのところ水を差しちゃダメですね。1章の残りのところも面白いですよ。はい。
ただ、最初に読んでもなんのことやらちんぷんかんぷんなだけで。


1.5 は5章くらいまでやってから読み返す方が楽しめるし。
1.6 のエントロピーが全くわからないままでも、8章まではあんまり問題ないし(9章10章は若干詰むかなー。なのでその頃までにやっとけば)。
曲線フィッティングは3章でどうせいやほどやるし。この時点で正則化項とか言われても、わからんでしょ?


ま、私家版なので。こういう読み方もあるよ、ということで。
では PRML をお楽しみくださいまし。

*1:もともと教職で、受験生に教えていたもんで