WEwLC 読書会は完了しました。


11/22 に @サイボウズ・ラボ にて Working Effectively with Legacy Code 読書会の第6回が行われました。


第5回まで終わって残りは 24章と 25章。
25 章はやり残したメソッドが羅列されているだけの「長すぎる Appendix 」であり、24 章が実質的には最終章。
しかし 24 章はわずか2ページちょっとしかない。
おまけに 25 章の担当者は半分しか埋まらず、はてさてどうなることやらと正直危惧していた。


が、ふたを開けてみたら、勢いで「1章から23章まで全て振り返ろう」ということになり。
ちょうど実際の担当者がいたらその方が、いなければ覚えている者がよってたかって各章を手短に説明、最後まで読み解いた視点からまとめなおしたり、評価し直したり、補足したりと、なにこの全く予想していなかった充実振り。
こんな展開になるなら、もっと大きな声で参加を呼びかければ良かった、という意味で後悔する羽目に。


さらに驚きの展開として、なんと……って、これはオフレコだったか。とりあえず「Working Effectively with Legacy Codeにでてくる単語」がきっと充実されるはず!*1


そしてオオトリの 24 章を角谷さんが熱く熱く語り倒す。


この章のタイトルは "We Feel Overwhelmed. It Isn't Going to Get Any Better"。
なにがしかのソフトウェアプロジェクトの中で Overwhelmed, つまり呆然として何をしたらいいのか全くわからないほど圧倒されているあなたに贈る言葉が書かれている。
ここまでの 23 章分は、このわずか2ページちょっとの 24 章を読むために読んできた、とか言っちゃうのはさすがに言い過ぎだけど(笑)、そう言い切ってしまっても後悔しないくらいには正しい。


ただ、誰にでも当てはまりうるかというと少々懸念はなくはない。
24 章の論旨は全て「コードを書くことの楽しさ」の上に立脚しているため、その前提が外れると、つまりコードを書くことが楽しくない人には無力(最悪の場合、有害)なのだ。
好きだの楽しいだの面白いだのは、個性というか個人差というかそういうものが大きなウェイトを占めているのに、どうしても「俺が面白いと思ってるんだから、お前にも絶対面白いって!」と押しつけたくなってしまう。結果、多大な反発を招くなんてことも。


自分自身はもともとマイコン少年上がりであり、「そこに山があるから」な人なので、24 章の内容に全面的に同意だけれども、本当の本当に Overwhelm されている全ての人の助けは、まだ他にも必要かもしれない。


そんなこんなで WEwLC 読書会は6回で完了。
なかなかに速いペースだということだけど、自分的にはちんたら読むのは好きじゃあないので、このくらいのスピードが嬉しい。
この読書会で次に読む本は "Clean Code" になりそう。まだ日程とか決まってないけど、興味のある人はまた。


"Working Effectively with Legacy Code" は類書が他にないし、単純に読み物としても面白いので、興味のある人は是非手に取ってみるといいかも。
ただかなりくだけた英語(どこかに「256倍」って書いてあるんじゃあないかってくらい)で難易度が高いので、読書会 Wiki の各章のまとめノート(翻訳に近い章もあり)を併用するとかなり助けになるだろう。
それすら嫌だという人は、たぶん来slkdふぁwじょえぱsふぁ;ぁぞぃcfw


え? 25 章はどうなったのって?

*1:ん? 充実されなくても困らなくなるのか……?