プロジェクト管理 TUTOS のインストール

TUTOS については、こちら。
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20060604_tutos/
ちなみに前回貼り忘れていた本家サイト。
http://www.tutos.org/


d:id:n_shuyo:20060612 では、Debianaptitude であわよくば楽ちんインストールと思いきや、なんかうまくいかなかった。
今回はちゃんと TUTOS のサイトから落としてきてインストール。
既に何点か問題は見つかっているが、ひとまず評価を開始できるところまでたどりついたので、まずはインストール手順をまとめてみた。


なお、この種のアプリケーションの例に漏れず、あらかじめ設定しておくべきマスタ系を一通り入力しないと、機能の評価にたどり着けない。
ということで内容の評価についてはまた今度。


先に既知の問題を記しておく。結構前途多難気味……*1

  • エラーメッセージや、ユーザのイニシャルなどの日本語表示が化ける
    • 検索がヒットしなかったときのエラーメッセージが化ける(入力エラーなどは化けていなかった)
    • 簡単に追いかけてみた範囲では、ソース内部に手を入れなければ直せなさそう……ひとまず英語にしておこう
  • 1.3 で追加された機能はまだ日本語化されていない
    • 評価中に目に付く範囲で、リソースファイルをいじっているところ
  • 見た目がいまいちで、使い勝手が悪い
    • これはスタイルシートをいじれば大幅に改善できる見込み。こちらも評価しながら調整中。
  • メニュー構成がわかりにくい
    • なかなかやりたいことにたどり着けない
    • 実導入をにらんだ場合、今のところこれが最大の難点か。
  • ガントチャートがまだ出ない
    • まだ JpGraph を入れてないだけ
  • バグトラッキングが登録できない
    • 一部は日本語リソース不足(1.3で増えた項目)だったのだが、それを解消してもまだ駄目だった

日本語リソースファイル(勝手版)とスタイルシートはそこそこ落ち着いたあたりで公開してみたいと思っていたり。


では、インストール手順メモ。




前提条件:

  • Debian testing(etch), Apache2, PHP4, PostgreSQL7.4
  • TUTOS 以外のパッケは aptitude でさっくり入れてます
  • せっかく入れるなら、当然安定版 1.2 ではなく 1.3βでしょ!!(意味もなく元気)

他のディストリの場合は必要なところを適当に読み替えて。

パッケージ取得&設置

http://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=8047
から BETA-TEST と language を適当に落とす


設定ファイルのデフォルト値が /usr/share/tutos/ にインストールすることを前提に書かれているので、素直にしたがう。

# cd /usr/share/
# tar xfj ~/TUTOS-php-1.3beta.20050904.tar.bz2
# unzip ~/japanese-1.2.20050306.zip

これで /usr/share/tutos/ が作成され、そこに展開される。

設定ファイル書き換え

最低限の書き換えにとどめているが、それなりに多い。

  • apache.conf
  • config.php
  • lang_custom.p3 (新規)

以下、順に。
なお、 //〜 コメント。実際には記述する必要はない

/usr/share/tutos/apache.conf に以下を追加。

     AddLanguage ja .ja
     AddCharset EUC-JP .euc
     AddDefaultCharSet EUC-JP

/usr/share/tutos/php/config.php の当該行を以下通り変更(なければ追加)。

$tutos[defaultTZ] = "Asia/Tokyo";

$tutos[dbuser][0]   = "tutosuser";
$tutos[dbpasswd][0] = "password";				// 後で設定するパスワード
$tutos[dbtype][0]   = 1;						// PostgreSQL の意
$tutos[baseurl][0]  = "http://localhost/tutos";	// 環境に合わせて

$tutos[logo] = "適当なロゴ画像のパス";

$tutos[sessionpath] = "/var/tmp/tutos";

$tutos[-17] = 0;
$tutos[-15] = 0;

★以下は削除:

$tutos[dbname][1]   = "tutos3";
	:
$tutos[repository][4]  = "repository4";

$tutos['typo3dbname']   = $tutos[dbname][1];
$tutos['typo3dbhost']   = $tutos[dbhost][1];
$tutos['typo3dbuser']   = $tutos[dbuser][1];
$tutos['typo3dbpasswd'] = $tutos[dbpasswd][1];

/usr/share/tutos/php/lang_custom.p3 を作成し、以下を記述。

   

ディレクトリ作成

mkdir /usr/share/tutos/repository
chmod 777 /usr/share/tutos/repository/
mkdir /var/tmp/tutos
chmod 777 /var/tmp/tutos

777 ではなく、Apache 起動ユーザをオーナーにするのでも良い。

css

デフォルトスタイルシートが設定されていないので、以下の4種から好きなものにリンクはっとく。

# cd /usr/share/tutos/html

	ln -sf tutos.css default.css
	ln -sf white.css default.css
	ln -sf red.css default.css
	ln -sf blue.css default.css

DB 作成

# psql -U postgres template1
> create user "tutosuser" createdb password 'password';
> create database tutos owner="tutosuser" encoding='euc-jp';

Apache に設定ファイルを読み込ませる

cd /etc/apache2/sites-enabled
ln -s /usr/share/tutos/apache.conf 001-tutos.conf

これは Debianaptitude パッケージの流儀。
それ以外なら、素直に httpd.conf にて include か。
その後、apache 再起動。

スキーマ作成&ログイン

http://localhost/tutos/php/admin/scheme.php にアクセスして、スキーマを作成させる。
http://localhost/tutos/php/mytutos.php から superuser/tutos にてログイン。

*1:ほんとに入れてみた人、ほとんどいないんだろうな……