とてもまっとうな作りのWiiブラウザ

二人目の子供誕生&普通免許取得のコンボが強力すぎて、全く更新できない……
教習所通いは終わったので、またペースを取り戻していけるかな?


WiiOperaブラウザのお試し版が配信されたので、少し試してみた。


NintendoDSのブラウザを触ってみたときは、1000万台普及している端末にブラウザが提供されるという点に色々な可能性を感じたものの、ブラウザそのものについては手放しで喜べるようなものではなかった。
「描画が遅く、常用してみようという気がそがれる」「解像度が低いために、PCでの閲覧した場合のイメージの再現性がない」「FlashJavaScript が動作しないので、今風のサイトは全滅」と言ったところが主な不満。DSのスペックを考えれば致し方ないことではあったが。


WiiはさすがにDSよりはずっとスペックが高いので、描画スピードはまだ不満はあるものの、なんとか実用レベルになっているか。
DSブラウザに比べれば解像度も上がっているとはいえ、普通のPCに比べればはるかに低い。そこはOpera得意の縮小表示でページの雰囲気を再現することに成功している。部分拡大表示との切り換えや上下左右のスクロールがスムーズに行えるようになっているので、意外と困らない。
そして不安定さはあるようだが、FlashおよびJavaScriptが十分実用レベルで動作している。YouTubeも閲覧できるし、FlashゲームでWiiで遊べるものが既にまとめられてもいる。。
確かに、自作のタイピングゲームのFlash版もJavaScript版もともに動作した(ただしキーボードから単語を入力するゲームなので、動くけど遊べない……)。


つまり Wii のブラウザは、若干の制限はあるものの、とっても「普通のブラウザ」なのだ。しかし、どうも、PC以外の機器にはこれまで「普通のブラウザ」が無かったように思う。
なんというか、これまでの家電の「ブラウザ」(例えばTナビとか。もうすぐ「アクトビラ」になるんだっけ?)はPCと同じように作ることに抵抗感か罪悪感でも感じてでもいたのだろうか。結果出てくるものは「微妙に中途半端なサブセット+独自機能」だった。
webページ(PCブラウザ向けに特化して作られている)をある程度閲覧できるものの再現性が低かったり、そもそも対応していなかったりで、結局、専用のコンテンツを用意しなければならない。
それは端末が持つ制限から致し方のないこと、とこれまでなぜか自然にあきらめてしまっていた。


でも実は(制限をうまく回避しつつ)「まっとうなブラウザ」を実装すれば、web上のリソースや価値あるサービスのほとんどをそのまま利用することができる。
ブラウザ(を含むプラットフォーム)の価値は対応するコンテンツの質と量で決まる。つまり、すでに膨大に存在する PCブラウザに特化したコンテンツにどれだけ対応しているか。
もっと具体的に言えば、ECをするのにそのプラットフォーム専用のサイトを作るのか、Amazon が使えるか。株取引のための専用のサービスを立ち上げるか、証券会社のweb向けサービスにそのままアクセスできるか。


家電業界は『テレビ向けインターネット』的試みに何度か挑戦しているが、いっそ Wii をテレビに内蔵してしまえばそれでもう基本完成なのではないの……?
とりあえず Wii のセンサーバーだけでもテレビに内蔵されてくれると、設置の手間がなくなりつつ、リモコンの精度も上がって、個人的にはとっても嬉しい。って、もしかしてそれが言いたいだけ?(苦笑)